日本酒の「搾り」工程:伝統と革新

日本酒の「搾り」工程:伝統と革新

お酒を知りたい

先生、「搾り」って日本酒造りの工程のひとつって書いてあるんですけど、具体的にどういうことをするんですか?

お酒の達人

良い質問ですね!「搾り」とは、発酵が終わった醪(もろみ)からお酒と酒粕に分ける工程のことです。お酒になる液体成分と、固形物の酒粕を分離させるんですね。

お酒を知りたい

へえー、お酒と酒粕ってそうやって分けるんですね!どんな方法で分けるんですか?

お酒の達人

昔ながらの方法だと、酒袋で吊るして自然に滴らせる「袋吊り」や、槽(ふね)と呼ばれる道具で圧力をかけて搾る「槽搾り」などがあります。最近は遠心分離機を使う方法も増えてきましたね。

搾りとは。

日本酒造りの工程において、「搾り」とは、発酵が完了した醪(もろみ)から液体部分と固体部分に分離する作業を指します。別名「上槽(じょうそう)」とも呼ばれます。伝統的には、槽(ふね)搾り、袋吊り、自動圧搾機などが用いられてきましたが、近年では遠心分離機を用いるなど、新しい技術も導入されています。

「搾り」工程とは?

「搾り」工程とは?

「搾り」とは、発酵が完了した「醪(もろみ)」から日本酒を分離させる工程のことです。醪は、米、米麹、水などが混ざり合い、発酵が進んだ状態のものを指します。この醪には、固形分の「酒粕」と液体分の「日本酒」が含まれており、「搾り」の工程によってこの二つを分離させます。
伝統的には、圧力をかけて自然に液体を分離させる「槽(ふね)搾り」や「袋吊り」といった方法がとられてきました。しかし近年では、より効率的な「ヤブタ式」や「遠心分離式」といった方法も取り入れられています。それぞれの方法によって、出来上がる日本酒の味わいや香りが微妙に異なるのも興味深い点です。

伝統的な搾り方法:槽(ふね)搾り、袋吊り

伝統的な搾り方法:槽(ふね)搾り、袋吊り

お酒造りの最終段階、発酵を終えた「もろみ」から日本酒と酒粕を分離させる「搾り」の工程。
この工程には、伝統的な手法から最新技術を駆使したものまで、様々な方法が存在します。今回は、古くから受け継がれてきた伝統的な搾り方法である「槽(ふね)搾り」と「袋吊り」についてご紹介します。

– 槽(ふね)搾り時間と手間をかけた、 gravity work で生まれる美酒

「槽(ふね)搾り」は、船底に似た形状をした「槽(ふね)」と呼ばれる木製の道具を用いる伝統的な搾り方法です。 もろみを酒袋に入れ、この槽の中に積み重ねていきます。そして、上から圧力をかけるのではなく、自重によって自然と滴り落ちてくるお酒を集める、gravity work で行うのが特徴です。
この方法は、時間と手間がかかるものの、雑味が少なく、米の旨味が凝縮された、まろやかで芳醇な味わいの日本酒を生み出します。

– 袋吊り一滴一滴を大切に、重力に委ねる繊細な技

「袋吊り」は、もろみを詰めた酒袋を吊り下げ、重力だけで自然に滴下させて搾る方法です。 槽搾りに比べてさらに時間と手間がかかりますが、より雑味が少なく、繊細でフルーティーな香りの日本酒を造ることができます。一滴一滴がじっくりと時間をかけて落ちてくるため、「雫酒(しずくざけ)」とも呼ばれ、高級酒に多く見られる搾り方法です。

進化する搾り:自動圧搾機

進化する搾り:自動圧搾機

伝統的な「槽(ふね)」搾りや「袋吊り」といった方法に加え、近年では自動圧搾機を用いた搾りも増えています。自動圧搾機とは、タンクに醪(もろみ)を入れ、空気圧や油圧によって圧力をかけて酒を搾る機械のことです。この方法の最大のメリットは、人手と時間を大幅に削減できる点にあります。特に大規模な酒蔵では、効率的に大量の酒を搾るために自動圧搾機が欠かせません。また、圧力や時間を細かく調整できるため、酒質を安定させる上でも有効な手段となっています。ただし、自動圧搾機で搾る場合は、醪への負担が大きくなり、雑味が出やすくなるという側面もあります。そのため、伝統的な方法と自動圧搾機を併用するなど、それぞれの酒蔵が工夫を凝らして酒造りを行っています。

最新技術:遠心分離機

最新技術:遠心分離機

伝統的な日本酒造りにおいて、「搾り」は醪(もろみ)から清酒と酒粕を分離する、非常に重要な工程です。古くから伝わる「槽(ふね)搾り」や「袋吊り」といった方法に加え、近年では効率性と品質向上を追求した最新技術が導入されています。

その代表格と言えるのが「遠心分離機」です。この機械は、遠心力を利用して醪を高速回転させることで、比重の差によって清酒と酒粕を分離します。この方法の最大のメリットは、短時間で搾りが完了することです。伝統的な方法では数時間から数日かかることも珍しくありませんが、遠心分離機であればわずか数十分で完了します。

さらに、遠心分離機は酸化のリスクを軽減できるという点も大きな利点です。搾り工程では、空気に触れる時間が長いほど酸化が進み、品質が劣化しやすくなります。しかし、遠心分離機は密閉された状態で高速処理を行うため、酸化を最小限に抑えることができます。

このように、遠心分離機は日本酒造りの「搾り」工程に革新をもたらしました。しかし、伝統的な方法にも独特の風味や味わいを生み出す良さがあります。どちらが良い悪いではなく、それぞれの個性を理解した上で、自分好みの日本酒を見つけていくことが大切です。

「搾り」が日本酒にもたらす影響

「搾り」が日本酒にもたらす影響

発酵を終えた「醪(もろみ)」から、日本酒と酒粕を分離させる「搾り」の工程。この工程は、単に分離させるだけでなく、日本酒の味わい、香り、そして見た目を決定づける重要な役割を担っています。 搾り方によって生まれる味わいの違いは、まさに職人技と伝統が生み出す芸術と言えるでしょう。

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