飲む点滴?!甘酒の秘密

お酒を知りたい
先生、甘酒の解説で『米を米麹で糖化して造る飲み物』とありますが、糖化ってどういう意味ですか?

お酒の達人
いい質問ですね!糖化とは、でんぷんなどの複雑な糖を、麹の酵素の力で、ブドウ糖などの単純な糖に変える過程のことですよ。

お酒を知りたい
なるほど!ということは、米麹を使うことでお米を甘い飲み物に変えられるんですね!

お酒の達人
その通りです!米麹の力ってすごいですね。ちなみに、甘酒にはアルコールを含むものと含まないものがあること、知っていますか?
甘酒とは。
甘酒は、米を米麹の力で糖化させて作る飲み物のことです。米麹で作る他に、酒粕を水に溶かして砂糖を加える作り方もあります。米麹から作る甘酒は発酵させないためアルコールを含みませんが、酒粕から作る甘酒はアルコールを含んでいます。
甘酒ってどんな飲み物?

甘酒は、米こうじと水、あるいは米こうじと酒粕を混ぜて発酵させた日本の伝統的な飲み物です。起源は古く、奈良時代にはすでに存在していたという記録が残っています。アルコールが含まれている「酒」という字が入っていますが、酒税法上はアルコール度数1%未満のものは清涼飲料水に分類されるため、スーパーマーケットなどでも手軽に購入できます。主に、正月やひな祭りなどの伝統行事の際に飲まれることが多いですが、近年ではその栄養価の高さから、健康飲料としても注目を集めています。
米麹と酒粕、2つの製法の違いとは?

「飲む点滴」と称されるほど栄養価の高い甘酒は、実は2つの異なる製法で作られていることをご存知ですか?
一つは米麹で作る甘酒、もう一つは酒粕で作る甘酒です。それぞれの違いを理解して、自分にぴったりの甘酒を見つけてみましょう。
米麹から作られる甘酒は、蒸したお米に米麹を加えて発酵させたものです。米麹に含まれる酵素の力で、お米のでんぷんがブドウ糖に分解されるため、自然な甘みが生まれます。砂糖不使用でも優しい甘さなので、健康を気遣う方にもおすすめです。
一方、酒粕を使った甘酒は、日本酒を製造する過程で生まれる酒粕を、水で溶いて砂糖やみりんなどを加えて作ります。酒粕には、食物繊維やビタミンB群など、健康に良い成分が豊富に含まれています。甘酒は、温めても冷やしても美味しくいただけます。  
ノンアルコール?アルコール?種類と選び方

「飲む点滴」と称されるほど栄養豊富な甘酒ですが、実は大きく分けて2つの種類があることをご存知ですか?原料や製法の違いで、含まれるアルコールの有無や味わいが異なってきます。そこで今回は、甘酒の種類と選び方について詳しく解説していきます。
まず、米麹とご飯を発酵させて作る「米麹甘酒」は、アルコールを含みません。そのため、お子様からお年寄りまで安心して飲むことができます。自然な甘みととろりとした舌触りが特徴で、温めても冷やしても美味しくいただけます。
一方、酒粕を原料とする「酒粕甘酒」には、少量ですがアルコールが含まれています。酒粕特有の風味とコクが特徴で、甘酒独特の香りが苦手な方にもおすすめです。こちらは温めて飲むのが一般的ですが、近年では酒粕を使ったスイーツなども人気を集めています。
このように、甘酒にはそれぞれ異なる特徴があります。シーンや好みに合わせて、お好みの甘酒を選んでみて下さい。
甘酒のパワー!期待できる効果効能

「飲む点滴」と称されるほど栄養豊富な甘酒。そのパワーの秘密は、米麹由来のブドウ糖やビタミンB群、必須アミノ酸など、体に嬉しい成分がたっぷり含まれているからです。
甘酒を積極的に摂り入れることで、疲労回復や美肌効果、腸内環境の改善など、様々な効果が期待できます。さらに、免疫力アップや血圧上昇の抑制、集中力や記憶力の向上など、健康を支える上でも注目されています。
美味しい甘酒の楽しみ方アレンジレシピ

飲む点滴と言われるほど栄養満点な甘酒ですが、実は様々なアレンジでさらに美味しく楽しむことができます。ここでは、定番から意外な組み合わせまで、甘酒を使ったおすすめレシピをご紹介します。
  【定番!優しい甘さ】甘酒スムージー
  朝ごはんにもぴったりなスムージー。お好みのフルーツ(バナナ、イチゴ、キウイなど)と甘酒をミキサーにかけるだけ!ヨーグルトや牛乳を加えてもまろやかさが増します。
  【体の芯から温まる】甘酒チャイ
  寒い日に飲みたいホットドリンク。鍋に紅茶、牛乳、甘酒、スパイス(シナモン、カルダモン、クローブなど)を入れて弱火で温めます。お好みで生姜を加えても◎
  【意外な組み合わせが◎】甘酒ドレッシング
  いつものサラダがワンランクアップするドレッシング。甘酒、オリーブオイル、レモン汁、塩、こしょうを混ぜるだけ。お好みで醤油や味噌を加えても風味がアップします。
この他にも、甘酒は様々な料理に活用できます。ぜひ色々なレシピを試して、甘酒の魅力を再発見してみてください。
