奥深い「単式蒸留焼酎」の世界へ

奥深い「単式蒸留焼酎」の世界へ

お酒を知りたい

この解説で、『単式蒸留焼酎は、日本の酒税法では、単式蒸留機で蒸留したもので、かつアルコール分45度以下のもので…』ってあるけど、アルコール度数45度以上だったら焼酎じゃないってこと?

お酒の達人

いい質問ですね!実は、アルコール度数45度以上あっても単式蒸留機で作られたお酒は『焼酎』に分類される場合があります。ただし、その場合は『酒税法』上では別の扱いになるんです。

お酒を知りたい

えー!そうなんですか?じゃあ、45度以上の焼酎ってどうなるんですか?

お酒の達人

45度以上の焼酎は、酒税法上では『スピリッツ』に分類されることが多いです。なので、厳密に言うと『焼酎』とは別の種類のお酒として扱われることになります。ただし、製造方法や原料は同じなので、風味や味わいは45度以下の焼酎と大きく変わるわけではありません。

単式蒸留焼酎/焼酎乙類とは。

「単式蒸留焼酎」は、以前は「焼酎乙類」と呼ばれていました。米、麦、芋、そば、黒糖など、自然の産物を原料とし、単式蒸留器を用いて蒸留したお酒です。日本の酒税法上は、単式蒸留機で蒸留し、アルコール度数が45度以下のものを指し、ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、ラム、ジンなどは含まれません。さらに、一定の条件を満たした単式蒸留焼酎は「本格焼酎」と称されます。

単式蒸留焼酎とは?

単式蒸留焼酎とは?

「単式蒸留焼酎」。耳にしたことはあっても、具体的にどんなお酒か説明するのは難しい方もいるのではないでしょうか。焼酎と一言で言っても、実は製法によっていくつかの種類に分けられます。その中で、単式蒸留焼酎は、原料の持ち味を最大限に引き出した、個性豊かな味わいが特徴です。今回は、奥深い単式蒸留焼酎の世界をご案内します。

原料と味わいの関係

原料と味わいの関係

単式蒸留焼酎の魅力は、原料によって大きく異なる個性豊かな味わいにあります。原料となる農作物は、その土地の風土や気候、作り手の想いを吸収し、それぞれが特有の風味を醸し出します。例えば、米焼酎は、白米由来のクリアですっきりとした味わいが特徴です。一方で、芋焼酎は、原料のサツマイモの種類や製法によって、フルーティーなものからどっしりとした重甘口のものまで、幅広い味わいを楽しめます。また、麦焼酎は、麦の香ばしさと軽快な飲み口が魅力です。近年では、これらの主要な原料以外にも、黒糖や栗、そばなど、さまざまな農作物を用いた個性的な単式蒸留焼酎も数多く造られています。自分好みの原料や味わいを見つける、そんな宝探しのような楽しみが、単式蒸留焼酎の世界には広がっています。

単式蒸留の奥深さ

単式蒸留の奥深さ

単式蒸留焼酎は、世界に誇る日本の伝統的な蒸留酒です。原料や製法によって、実に様々な風味や香りが楽しめる点が魅力と言えるでしょう。中でも「単式蒸留」は、素材本来の個性を最大限に引き出す、伝統的な技法です。単式蒸留は、一回の蒸留過程で芳醇な香味成分を抽出するため、原料の持ち味がダイレクトに反映されます。米、麦、芋など、原料の違いはもちろん、同じ原料であっても産地や品種、栽培方法によって味わいが大きく変わるのも、単式蒸留焼酎ならではの魅力と言えるでしょう。そして、その奥深さは、多くの愛好家を魅了し続けています。

本格焼酎との違いとは

本格焼酎との違いとは

「本格焼酎」と「単式蒸留焼酎」、どちらもよく耳にする言葉ですが、その違いをはっきり説明できるでしょうか? 実はどちらも「単式蒸留機」を使って作られる焼酎の一種で、法律上は全く同じものなのです。

ではなぜ呼び方が違うのかというと、これは「焼酎メーカーによるブランディング戦略」によるもの。かつて「焼酎」といえばクセの強いお酒というイメージが定着し、若者を中心に敬遠されていました。そこで、イメージを刷新し、多様な味わいの焼酎を楽しむ文化を広めようと、従来の「焼酎」を「本格焼酎」、さらに「単式蒸留焼酎」と区別して表記するようになったのです。

つまり、「単式蒸留焼酎」は「本格焼酎」と全く同じものであり、原料や製法によって風味や香りが大きく異なる、奥深い世界を持っているのです。

おすすめ銘柄と楽しみ方

おすすめ銘柄と楽しみ方

単式蒸留焼酎の魅力を味わうには、銘柄選びも重要です。 初心者の方には、まずは飲みやすい米焼酎がおすすめです。 「鳥飼」や「獺祭 焼酎」などは、フルーティーな香りとすっきりとした味わいが特徴で、ロックや水割りで楽しむのに最適です。

芋焼酎好きには、力強い香りとコクが魅力の「魔王や、まろやかな口当たりの「村尾などが人気です。 お湯割りでじっくりと味わうのがおすすめです。

また、熟成による風味の変化を楽しむなら、長期貯蔵の焼酎もおすすめです。 樫樽で熟成させた「百年の孤独などは、ウイスキーのような芳醇な香りが楽しめます。

お気に入りの銘柄を見つけたら、次は様々な飲み方で楽しんでみましょう。 ロックや水割りはもちろん、お湯割りやソーダ割りもおすすめです。 料理とのペアリングも、焼酎の楽しみ方のひとつです。 例えば、芋焼酎は脂っこい料理と、米焼酎は魚介料理との相性が抜群です。

自分好みの銘柄と飲み方を見つけて、奥深い単式蒸留焼酎の世界を堪能してください。

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